ご家族が大切にしていることの「大事さ」

こんにちは。ハレ訪問看護リハビリテーション看護師山﨑です。

久しぶりの投稿になってしまいました。

今年は新メンバーも増える予定で、さらに満足度の高いケアを提供し、地域に貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

私たちは、訪問看護師として日々様々なお宅へ訪問させていただいております。もちろんご利用者様、ご家族様ごとに様々なドラマがあります。

本日は、先日お看取りをさせて頂いたご利用者様の奥様よりお伺いしたお話しをご紹介させていただきます。

利用者様のお悔やみ訪問に行かせていただきました

先日、あるご利用者様のお悔やみ訪問に行かせていただきました。

その方は、奥様と二人暮らしの80代後半の男性の方でした。元々、骨折でリハビリ病棟に入院されていました。

コロナのため面会制限があり、リモートのみでしか会えなかったこともあり、奥様の強い希望で帰宅されておりました。

当初、私たちは、奥様への血糖測定、インスリン注射の指導目的で訪問させて頂いていましたが、ご主人が誤嚥性肺炎になりご自宅で看取りさせていただくこととなりました。

奥様は、その時のことをこう話してくれました。

私はここに引っ越してくる前は定食屋をやっていたんです。だから見て、冷蔵庫だって2人暮らしの割にこんなに大きいし、もう一つ冷凍庫もあるでしょう。作って欲しいものがあれば10分でなんでも作りますよ!

....だからこそお父さんには私の手料理を食べて欲しかったんです。

骨折して入院になって、退院の話が出た時に私もお父さんも家にやっと帰れるって思ったんですが、病院側からはこの後はリハビリの病院に行ってくださいって選択肢をもらえませんでした。

私それをお父さんに言えなくて....。退院の日迎えに来た車に乗る時にお父さんニコニコしてて、『お母さん家に帰ろうか』って言ったんです。

その時に家に帰ることはできないって言うと本当にがっかりした顔して『そうか』と一言言ったんです。

それで走る車の窓を見つめて一言『あーコスモスが綺麗だな』ってそれだけ言ってリハビリ病院に入院になりました。

それからはコロナで面会はリモートのみで一切会うことができませんでした。

月1回のリモートでお父さんを見ると弱って行っているのがわかりました。それでリモートで私が喋ると『お母さんどこいるんだよ。家に帰りたい。』って言うんです。

病院に聞くとご飯を食べられてないって聞いて。だから私自分のご飯を食べさせなきゃって思って、何度も病院に退院させて欲しいってお願いしたんですけど3ヶ月は入院しなきゃいけないって。

それで3ヶ月後にやっと退院できることになって久しぶりに会ったお父さんは痩せて、おしっこの管も入ってました。

私そんなの聞いてなくて、身体に何かするんなら言って欲しかったです。でもこの家に入る時は抱えられてですけどお父さん自分の足で家に入ったんです。

嬉しかったんでしょうね。私も大変でしたけど、お父さんが私の料理を食べてくれて幸せでした。

「お二人は、どんなご夫婦でしたか?」

60年以上の結婚生活でしたが毎日大好きってお互いに言い合うような夫婦でした。

ほんとに仲が良かったと思います。私もお父さんのことが大好きでした。だからこそ今寂しいですけどお父さんに会いに来てくれる人がいっぱいいるんです。

亡くなって初めて色々な人に慕われていたんだなということがわかりました。

「ご主人をご自宅で看ることに不安はありませんでしたか?」

もちろんありました。娘にも入院した方がいいのでは?とも言われましたけど私は家でお父さんと一緒に居たかった。

私の両親も家で亡くなったように昔は家で看取るのが当たり前だったんです。

近くにいる医師にちょっと先生家までみに来てというと見に来てくれて、地域の人も支えてくれました。だからこそ家で不安なく看取れたと思います。

今回も往診の先生や看護師さん、色々な方に支えていただいたと思っています。

特に最期の時、看護師さんがずっと私の背中をさすってくれて、私ほんとに思いっきり泣くことができたんです。寄り添って頂いて感謝しかないです。

ご家族が大切にしていることの「大事さ」を学びました

今回お話しを聞かせていただいて、奥様が「お父さんにご食べてもらわないと」と何回も言っていた理由がわかりました。

奥様にとってお父さんに食事を作ると言うことがとても大切で、そのご家族が大切にしていることを私たちも大切にしていきたいと改めて思いました。

また60年間大好きとお互いに言い合うご夫婦の関係はとても素敵で、私自身も身近な人を大切にするということの大事さを改めて学ばせていただきました。

話を聞く中で、涙を流される場面もありましたが、最後は笑顔でやり切った悔いはないと話して下さいました。

見送りの際「いつでもご飯食べに来てね」と温かい言葉も頂きました。

今回の出来事を改めてメンバー全員で振り返りを行いました。

今後のケアに活かして行きたいと思います。

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