インタビュー企画第二弾!前田桃子さん(理学療法士)
あけましておめでとうございます🐯
管理者の山﨑恵理子です。
昨年はハレ訪問看護を10月にオープンし、関わってくださった皆さまには本当に感謝しています。
2022年が皆さまにとって明るく希望に溢れる1年となりますように😌
本年は弊社で行なっている訪問看護とデイサービスとグループホームの連携を更に深めご利用者様が地域で安心して過ごせるよう尽力して参ります。
また訪問看護ではご利用者様や家族がご自宅でより良い時間を過ごすお手伝いができるように尽力して参ります。
本年もハレ訪問看護ステーションをどうぞよろしくお願いいたします!
インタビュー企画第2弾!
今回は理学療法士の前田桃子さんにインタビューさせて頂きました。
Q.なぜ理学療法士になったのですか?
A.もともとは老人ホームでヘルパーとして働いていました。主に入浴介助を行なっていたのですが自分の身長が高かったため、介助量が多い方を担当することが多く、とにかく体力を消耗しました。そこでどうしたら介護の負担を軽減できるかと考えてた時に一冊の本に出会いました。
三好春樹先生の目からウロコ! 三好春樹のまちがいだらけの片まひリハビリという本でした。
その本で学んだことを実践したところ介助しやすくなり利用者様も自分も負担を軽減することができました。
その先生が理学療法士であったこともあり理学療法士という職業に興味を持ちました。
そこから理学療法士について調べた結果、色々な要因でADL(日常生活動作)が低下している方をリハビリで元の生活に近い状態にできる可能性のある理学療法士という仕事にとても魅力を感じました。
そこで学校に行こうと決め理学療法士になりました。子育てしながらだったので大変でしたが、勉強することがとても楽しかったです。
Q.桃子さんが考えるこの仕事の魅力はなんですか?
利用者様のご自宅に伺うと暗い表情の方が多いです。皆さま腰が痛かったり、膝か痛かったりするので。
痛いところがあると気分も落ち込みますよね。でも介入して帰る頃には表情が明るくなり「楽になった」と言って頂けます。その表情が見られることがこの仕事の魅力だと私は思っています。
Q.リハビリ介入する時に気を付けてることなどありますか?
A.ご自宅でリハビリを行うということはその方の生活に寄り添うことが大事であると考えています。なので前日外出してたくさん歩いていたら今日は歩くリハビリはやめておこうかなど相談しながら介入しています。
またリハビリを始める時もコンデションを整えるということを常に考えていて、利用者様の身体がつらくない状態にしてから始めるようにしています。
Q.今まで印象に残っている利用者様はいらっしゃいますか。
A.50代の男性の方で神経系の難病の方でした。治ることは難しい病気だったのですがご家族とご本人の病気の受け入れが困難で、治して欲しい、回復させて欲しいという希望がありました。
そのことで1番難しかったのは適切なリハビリ介入ができなかったことです。例えばこちら側としてはリクライニングの車椅子を使用した座位が好ましいと思っていてもご本人はまだ普通に座れると思っていることで、姿勢が崩れ、ご本人の苦痛になってしまっていました。
またご本人の身体の状態に合わせたリハビリを行なっていると奥様からもっと回復させるようなリハビリを行なって欲しいと言われました。
このように適切な介入ができないことでご本人の苦痛になってしまっていることにとても悩みながらそれでも説明を続けながらリハビリ介入していました。
その方の最期の日も訪問に行きました。状態が良くなかったのでリハビリはせず帰ることになりました。その時に奥様に「今までありがとうございました。」と言われてびっくりしたことを覚えています。私たちの介入に不満足だと思っていたのでまさか感謝の言葉を言われるとは思っていなかったからです。
Q.このことから学んだことはなんですか?
A. ご利用者様とご家族に諦めずに向き合い続けることが大事だと学びました。それはご利用者様とご家族の希望に全て“Yes”ということではなく、できないことはできないとはっきりと伝え、ご利用者様がご自宅で少しでも安楽に過ごせるように支えることだと学びました。
またご利用者様、ご家族の疾病理解の困難ということに関しては、こまめに現在の身体の状態を伝えることで病気の受け入れを促していくことが大切であると感じました。
加えて、医師との連携をとることの重要性にも気付かされました。医師から病状をその都度説明してもらうことでもう少しスムーズに病気の理解を得られたのではと思います。そのように医療従事者の中で役割を分担して利用者様や家族に関わり、1番ベストな状態で生活していただけたらいいと思います。
以上インタビューになります。桃子さんのおおらかな雰囲気と仕事に対して真剣な姿勢に感銘を受けました。
理学療法士の方も募集していますので一緒に働きたい、説明だけでも聞いてみたいなどありましたらご気軽にお問い合わせください^ ^